2012年2月アーカイブ

福寿草の取材

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今日も箱崎宮へ行ってきました。 

ありがとう福寿草、また今度福寿草。 

来年の今頃にも会えますように。 

一年間もよく耐えて、こんな冬の小春日和に咲いたものです。 
冷たい風が吹く度に 
蝶の羽根のように、花びらをパタパタと開閉させて、 
スケッチをするのには苦戦したけれども 
閉園30分前の誰もいない中、私のためだけに咲いていてくれるようで、とても幸せで贅沢な気持ちになれました。 
ではまた
拝啓F様

春待ちの頃、御元気でしょうか。
この度は、お心遣い感謝致します。
福岡ではなかなか入手出来ない貴重品です。
また、まさかこの恥ずかしいブログを読んで頂けていたと御知らせを頂きまして、恐縮です。
これからも、抱一、江戸琳派を追っていきたいと思います。
そして何より、とてもきれいな文字で、大切にしたいと思います。御手紙共々、宝物にします。
この場で失礼を致しますが取り急ぎお礼を申し上げます。
東京は、雪から雨に変わった様子で、少しづつ、春がやってきているようですね。
とは言え、寒い日が続きます。お身体を大切になさってくださいね。

感謝を込めて

敬具


福寿草の花を求めて、福岡市動植物園に昨日、行ってきました。 今日は、箱崎宮に行ってきました。 

お花は、御依頼を、納めさせて頂くまで御時間を頂きました。しかしながら、写生をして直にモチーフと触れ合えるのは一年間でこの時期だけであり、また、写真は使用せず、自分自身の目で確かめたものを描くのが私のスタイルですので、スケッチで描き留めておくことにしました。 

お花についてはまた後日。 
冬の庭園は、ほとんど誰もおらず、まるで西欧の画家の画いた風景画のような静寂な安らぐ世界のようです。 
私自身は、今日はカップラーメンだとか、贅沢をしてマックにしたとか、食生活に悩みながらも、こういう風景をふとみて、カップコーヒーを一杯飲めば、それで朝昼ご飯ぐらいは、忘れてしまえます。 

枝葉の先端は硬く尖ったまま。
もうすぐ春が来るなんて、見えないけれど
何となく気配を感じられる
木々をみて、季節に思いをめぐらせて、
オレンジ色に染まっていく街を、小高い植物園から見ていると、
日常をふと忘れて、妙に満たされる思いがした。
締め切りに終われて、感動を忘れていたなと。
心を動かず光景を思い出しながら、
またコーヒーを飲みながら、
朝まで生スケッチです。

冬の小春日和は、ぜひ何処かのお庭に御出掛けされてみてはいかがでしょうか。
幸せは案外こんなものなのかもなと感じた日でした。 

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ありがとうございました

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 先日は、有り難うございました、とても楽しくて勉強になりました。
 ますます、柳川や大川が好きになりました。
 また、心暖まるメールや電話を頂きまして、ホッと胸を撫で下ろしております。


 こちらは、福寿草の花です。皆様、小さな御花ですが、顔をほころばせておりました。 
 私はただスケッチに忙しくて、余裕なく観察をしておりましたが、こうして誰かに描いた
 お花を見て頂けると思うと、福寿草の花の気持ちが解るような気がしました。 

 いくら冬の寒さに負けず、小春日和に咲いてみせても、誰も見なければ、少しは寂しいと
 花ですら感じそうです。 


 作品も同じだと思います。いつも光を当てていただき、がばいありがとうございます。 

グループ展示、御報告と御礼。

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先月開催した、あらかわ画廊様の企画によるグループ展示について、どういった様子だったのか、複数の方に聞かれることがありましたので、御報告させていただきます。 

まず、私のような無名の新人で、企画とはいえ、快く、展示を共にしてくださった山下先生、手塚先生、高崎先生、加藤先生、上野先生の御厚意に重ねて感謝申し上げます。
ひとまず、このような形で御礼を申し上げます非礼をお許し下さい。
経験を積ませていただき、精進を重ねて参りたいと決意を新たに致しました。
ありがとうございました。

並びに、お陰さまで、展示をしました作品は完売致しました。さらに御注文を幾つか頂くことができました。
私は非常に忘れやすくて、作品を産み出せても、大切に保管をする自信がありません。
作品に携わって頂き、御収蔵頂きましたこと、有り難く存じます。
御収蔵いただきました皆様、今後とも、作品のことを、よろしくお願いいたします。
御注文頂きました皆様
花の開花次第となりますとともに、注文がこの展示以前の分もございます。
もうしばらくお待ちください。

御来場頂きました皆様
先生方の裏話や、ためになるお話を幾つもしていただきました。また、今回の対応で至らぬ点が多々あったと思います。快適に展示を見ていただけるように接する事が今後の課題だと感じるに至るほどです。
また、暖かい目で作品を御高覧頂き、感謝申し上げます。

取引を持ち掛けて頂いた九州の画廊様
しばらく作品をお渡し出来ず、申し訳ございません。出来次第ご連絡致します

末筆ながら、これも、今回の展示を、院展に落選してフラフラ歩いてたまたま偶然たどり着いた画廊、あらかわ画廊様が親身になって接して下さったお陰だと思います。
服装から接客、作品に至るまで様々な御指摘を頂き、反省を重ねていますが、なかなか昇華出来ずに、申し訳なく思います。

小さな縁を大切にして、育て上げていく事の重要さを、学ばせて頂きました。 

ご協力頂きました皆様、本当にありがとうございました。 
皆様の御尽力にて御好評を賜りました。

来年の2人展決まりました、頑張ります
立木美江

雪ですね。

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チトセヤと言う画材屋さんの向かい側、唐の原郵便局の前の宮地嶽線でいつも描いていますが、今日は雪で半分埋もれてしまい、モチーフが描けませんでした。 
なので、観察をじっくりして、作品のイメージを固めようと思いました。 

帰りのバスは、高速が止まって、遅い帰宅です。
白い雪は、街灯に照らされて、
枝葉を黒い冬の夜空に浮かび上がらせる様子は、
砂糖をまぶしたチョコレートケーキみたい。
美味しそうだなと
つい、バスを待つ間に寒さに耐えかねて、
流し込んだ温かなコーヒーの、
「お茶請け」を想像しながら、眺めてしまう帰宅中。 

明日は、大川市に行ってきます。 
早く家に帰りたいです。 
水炊き鍋、少しは残っていますように

論文日和

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御仕事が全般的に遅れがちですみません。 

本日は、小作品の下絵を描いたのちに博士論文
酒井抱一筆「夏秋草図屏風」について
の、資料を印刷しました。購入していたインクが、まだあったので、ひとまず、作業をすすめます。 
明後日は、このダイジェスト版を、研究成果として作成しなければなりません。 
なにせ、かなりの量がありますから、延々と一日かけて、ようやく第一章がもうすぐ終わるというところにきました。

第一章では、先行研究をもとにして、抱一の人物像や、これまでの研究の進展、「夏秋草図屏風」に関する先行研究、おわりに、添付資料として作品解説などで、どのような解釈がなされてきたのかを、様々な画集から抜き出して集めてみました。 

これだけ沢山の方々が研究をなさっておられて、私のような者が、こうして論文を書かせて頂いて良かったのだろうかと恐縮しますとともに、反省する限りです。 
第一章で確認されるのは、やはり、抱一研究をするにあたり、実技に関する先行研究は、なかなか見当たらないと言うことです。 
また、これから実技面の工夫を中心に論文は展開をしますが、こうした制作の前提を踏まえて、あの名画が成り立つのだなと感じました。 
作品はひとつひとつは独立して、個々のものに過ぎません。しかしながらそれを描く作家が如何に鍛練をし、それはどういった環境で、どのようなものに興味や関心があり、如何なる時代であったのかなどによって、直接的で無くとも、筆先に伝わるものがあるのだと私は思います。 
「気がこもる」や、「魂が宿る」と言う言葉は、絵のためにあるのかも知れないと思う作品にめぐりあうことが私にはあります。 とある絵の前にたっていると、絵のほうから、何かが溢れているような感覚です。簡単に言うと、画家の息遣いや、筆の運びが見えるだとか、描いているときの懸命な姿や、絵に賭ける思いの強さのようなものです。 
「夏秋草図屏風」は、光琳への尊敬の念をもって描かれた作品であるとよく言われます。 先述しましたような作家である抱一の絵にかける思いの強さのようなものが見えたと言うのが、作品に対する第一印象でした。 

私も、とある尊敬する先生に声をかけて頂けたように「気が可笑しくなりそうなほど執念深く、それでいて淡々とそれをこなしきる作品」を心がけていきたいと思い、こうして論文を印刷するにつけ身の引き締まる思いが致しました。 

さて、もうひと作業、勤しみます。

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描けども描けども

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画家がスケッチブックを無くすなんて、、

小説家が原稿を無くすようなものでしょうか。

あまりのショックに、言葉もないです。
今日はなるべく引き込もってひたすらデッサンをして気持ちを落ち着けようとしました。

御依頼が遅くなり、申し訳ありません。

今後の作品など、約4か月分のスケッチを紛失してしまいました。


中には、二度と戻っては来ない植物の姿が描かれており、再現は不可能です。

今しばらくお待ちください。


あの雨の日、あの風の日、あの雪の日、夕暮れ時に、締め切り後の疲れがとれぬ中、
地面に座り込んで、小石が痛くて、足がしびれたり、アトリエが遠かったり。
家々に灯る明かりを別次元の話だと、何とか思い込んで、街灯の下で、街灯すらなければ、
携帯電話の明かりをかざしながら描いたと言うのに。

まさか、まさかこれを無くすなんて、有り得ない。

御依頼はもとより、春の院展の下書きが...あの植物は二度と戻っては来ないのに。
遺影のごとく、描き連ねた一期一会の記録が...。

頭の中が真っ白で、何もかも全く自信がありません。

デッサンが、デッサンが、狂っていく...。

福岡のどこかに忘れ物で届けられていることを祈るばかりです。

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